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試行錯誤を繰り返す

美味しい料理を作る為に、調味料の分量や食材を考え何度も作り直す。より効率的に暗記する為に、様々な方法を調べ試してみる。このように試行錯誤を何度も繰り返すことで、自分なりの正解を見つけようとした経験はありますでしょうか?実は試行錯誤というのは、学習において重要な役割を果たすのです。今回はそんな試行錯誤について、心理学の観点から考えてみます。


猫は魚をどう取るのか


アメリカの心理学者ソーンダイクは猫を使ってとある実験をしました。まず猫を仕掛けがある箱の中に入れ、外に餌を置きます。箱の中に紐がつるされており、引っ張ると扉が開くようになっています。猫は箱の中から手を伸ばしますが、餌には届きません。効果がなければ、その行動はしなくなります。箱を引っかいたり、叩いたりしても餌にたどり着くことが出来なければ、同じようにその行動は減っていきます。やがて、箱の中の仕掛けに気づきます。そして紐を引っ張ると、餌に辿りつくことができました。この後猫を再び箱の中に入れ、外に餌を置いた場合、猫は無駄な行動をせず、真っ先に紐を引っ張るようになりました。
人間も同じように実際の行動とその結果を見て、繰り返しながら学習をすると結論付けました。このような行動を試行錯誤学習と言います。


効果がないとやる気がなくなる


さらに、ソーンダイクは行動の結果について着目しました。例えば、ダイエットはたった1日で効果を期待することはできません。しかし、なかなか効果が出ないと繰り返し実行することが辛くなります。このように、満足を得られやすい行動は繰り返しやすくなり、その一方で満足を得られない行動は繰り返さなくなるということを効果の法則と言います。上記のように効果が見られないと繰り返し実行することが難しくなるため、小さな変化でもいいので自分が成長した証を見つけると行動を繰り返しやすくなります。例えば、英語の暗記テストを行う場合、練習で1回こなす毎に、1つずつ単語を覚えられているようであればその暗記方法は実行が容易くなります。沢山の方法を試しながら、より効果を得やすく繰り返しやすいものを探すことが効果的であると言えます。

今回は、試行錯誤とその効果について説明いたしました。勉強だけでなく日常生活でも様々な試行錯誤を繰り返して、最適解を探しながら生活しているかと思います。その繰り返しで得られた結果はかけがえのないものです。繰り返し行うことを大事にして、様々な物事にチャレンジしてみましょう。

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