小さな成功を積み重ね… | 大塚駅徒歩3分個別学習塾 谷合ゼミナール
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小さな成功を積み重ねよう
忘れ物をしがちな子どもが、今日は一つも忘れ物をしなかった。他人にとっては普通なことでも、子どもにとっては小さな「成功」とも言えます。このような小さな成功の積み重ねは、教育においても非常に重要な役割を果たします。今回は、小さな成功の積み重ねを心理学の観点から考えてみます。
成長へ繋げる為の成長
心理学者バンドゥーラは、人があることを実行するためには2つの期待が必要であると言います。○○をすれば△△になれるという「成果期待」と○○を実行できるだろうという「効力期待」です。例えば、毎日5時間勉強すればテストの点数が伸びるとはわかっていても、毎日5時間勉強することに自信が持てなかったら実行出来ません。毎日5時間勉強すればテストの点数が伸びることは「成果期待」であり、毎日5時間勉強することに自信を持つことが「効力期待」となります。これらの期待を総合して、「自己効力感」と呼びます。この自己効力感を高めることが教育において大事なのです。
自己効力感を育てる4つの要因
さて、そんな自己効力感を育てるのにも4つの手法があります。以下に、ご紹介いたします。
①代理的体験
他者の行動を見て、自分も同じ行動を実行するイメージが出来ます。例えば、テストの点数が良い生徒の勉強法を真似すれば、成績が伸びるだろうと期待するでしょう。そうすることで、勉強のコツを掴めれば更に自信も高まります。
②言葉による説得
方法を説明し「○○なら出来るよ」と励ますことで、物事に対する意欲が高まります。言葉による働きかけは自信を持つ第一歩でしょう。
③情緒的な喚起
発表する際に思ったより緊張しなかった等、生理的な状態の変化に上手く対応できた時に自信へと繋げることができます。
④直接の成功体験
忘れ物をしないように事前に確認をした結果、忘れ物をせずに学校へ行けた。このように自分自身で課題を克服できた時に自己効力感は高まります。
以上です。
この4つの要因の内、どの要因が一番影響力が強いでしょうか。それは、④直接の成功体験です。
自分自身の力を信じ、行動に移し、その結果成功することで、更に自信を持つことが出来ます。しかしなかなか自分自身の力を信じさせることは難しいです。その為にも、その他の手法も組み合わせ、成功体験を積み重ねてあげましょう。
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