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知能は生まれつきの才能だけではない

 皆さんはIQテストを受けたことがありますか?少し前のクイズ番組でも、頭をひねる謎解きのような問題が多く出たテレビ番組もこの「IQ」という言葉が使われてました。そのおかげかIQ、所謂知能指数という言葉は皆さんに浸透しているかと思います。しかし、そもそも知能ってなんでしょうか?謎解きが出来るからといって知能レベルが高いとは言い切れません。知能とは非常に範囲が広く、推理能力や直観力以外にも知識力やコミュニケーション能力も知能に含まれます。今回はそういった「知能」について、心理学の観点からご紹介いたします。


人間に備わる二つの知能


 上記のように、知能には様々なものが含まれていますが、それらの特性を二つに分類したのが、イギリス出身の心理学者キャッテルです。キャッテルは、知能を「流動性知能」と「結晶性知能」に分けました。


 まず、流動性知能とは新しく経験した出来事へ対応する為の知能を指します。例えば、集中力や情報処理能力、暗記力、推理能力、直観力、反射能力等が挙げられます。最近流行している謎解きはこちらの能力を用いていると推察されます。これらの知能は文化や教育の影響をあまり受けません。さらに加齢とともに衰えていくとされています。


 続いて、結晶性知能です。こちらは様々な経験から結晶化した知能のことを指します。例えば、社会適応能力や知識力、自制力や洞察力、言語能力が挙げられます。これらは流動性知能と違い、文化や教育の影響を強く受けます。さらに、加齢とともに上昇し続けるのです。


二つの知能の密接な関係


 この二つの知能は、切っても切り離せない存在です。というのも、結晶性知能を更に大きな結晶として成長させる為には、流動的知能の存在が必須になるのです。例えば、英語の単語テストがあったとして、内容を覚えるために勉強へ集中する力、暗記する力等々必要になる流動的知能はたくさんあります。これらを上手く組み合わせることで、知識は結晶化されていき、結果として単語テストで良い点数を取ることが出来るわけです。


 今回は知能について簡単に紹介いたしました。一説によれば、流動性知能のピークは18歳~25歳で、そこからは衰退の一途を辿るそうです。中高生は私たちよりも様々な新しい場面に出会い、流動性知能を用いて適応することで、より高度な結晶性知能を獲得できるやもしれません。流動性知能を鍛えるためにも、積極的に様々な場面へチャレンジしていきましょう。

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