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才能か努力か(遺伝と環境の話)
今回は教育界のタブーに少し切り込みたいと思います。
「学力」や「頭の良さ」は、遺伝と環境どっちで決まるのかというものです。学校教育の中では一般的に「遺伝的な要因は考慮せず環境要因がメイン」の立場をとっています。公的な教育機関が、「頭の良さは遺伝だ」と表立って言うことはなかなか難しいと思います。そのため、一般的に学校はやればみんな伸びるという立場をとることが多いと思います。
では実際どうなのかというと、概ねですが、「遺伝によって最大値と伸び幅(努力の効果)が決まっていて、環境によって伸びていく」というのが私の考えです。筋肉では、そうらしいのですが、おそらく脳もそうなのではないかと思います。ただ、「頭の良さ」は数値化しにくいため確かなことはわかりませんし、「頭がいい」からと言って必ずしも成功するものではないと思っています。
「遺伝によって最大値と伸び幅(努力の効果)が決まっていて、環境によって伸びていく」というのはどういうことかと言いますと、筋肉で例えるとわかりやすいのですが、人(遺伝子)によって、筋肉の最大量と筋肉のつきやすさ決まっているが、筋トレ(環境)をしなければ筋肉がつくことはない、といった感じです。
勉強においても、やはり、人によって「暗記が苦手な人」や「難しいことを理解できない人」はあると思います。そういうと身もふたもないかもしれませんが、ただ、遺伝で決まるのは「最大値」と「伸びやすさ」であって、実際に伸ばすには間違いなく努力が必要です。そして多くの人は東大にも行ける最大値(ポテンシャル)は持っているのではないかと思います。確かに遺伝的に頭の良い人は楽に東大に行けるかもしれませんが、多くの人が時間はかかるかもしれません(多くの人が間に合わないだけ)が、努力をすることで東大にも行けます。つまり、大学受験レベルでは人の最大値に達しないというのが僕の考えです。
そういう意味では、学校教育においては、遺伝的な要因を無視して、努力主義的になるのは正しい面もあるかもしれません。
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