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泳ぎ方を覚えるまで水に入ってはいけません

今日は私の好きな言葉・大切にしている言葉を紹介させてください。

「泳ぎ方を覚えるまで水に入ってはいけません」という言葉です。どこで聞いたのかは覚えていないのですが(多分何かの本だと思うのですが…)、とても大切にしている言葉です。

泳ぎ方というのは水の中で覚えていくものですが、溺れることを心配するあまりに出てきてしまった言葉で、そのことに対する皮肉が込められています。泳ぎ方は陸では覚えられませんし、泳ぎ方を覚えるまで水に入れなければ、一生泳げるようにはなれません。

この言葉を聞くとそれはそうだろうと思われるかもしれませんが、これは泳ぎ方だけでなく色々な場面に当てはまります。

例えば、子どもが一人暮らしをするとき、「実家でだらしないのに一人暮らしは無理だ」と決めつけてしまうことも多いと思います。でも、実際一人暮らしを始めるとその中で段々とうまくできるようになり、なんだかんだ一人暮らしできてしまうものです。

例えば、子どもが何かにチャレンジしようとしたとき、「どうせ無理」だと反対することも多いと思います。実際無理かもしれません。それでも、やってみることで分かることもあると思います。

子どもは経験が少ない分、大人よりもリスクを正しく判断できないときがあります。しかし、実際やってみないと、経験として得ることはできません。自分で体験して得たモノと、やらずに他人から得たモノでは大きな差があります。実際に試行錯誤していくからこそ最終的に「正しい」道にたどり着けると思います。

勉強法でも、生徒側からこういう感じでやるのはどうですか、と聞かれることがあります。内心は(別のやり方の方がいいだろうな)と思うこともあります。しかし、そこで、「そのやり方は効率が悪いから、こうやろう」と言ってしまっては、生徒の成長はそこで止まってしまいます。教育者の役割は、生徒にやってみた勉強法に対するチェックの機会を設け、今までのやり方を顧みてもらい、生徒と一緒により良い方法を模索していくことです。先生から言われた方法よりも、自分でその方法にたどり着き、納得した上でやる方が、ずっと身になります。何より自分の頭で考えて行動するようになります。

私は、「泳ぎ方を覚えるまで水に入ってはいけません」と言うのではなく水の中で泳ぎの練習をしている人が溺れたときに助けれる人になりたい。

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