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勉強に打ち込めない理由

今回は、なぜ勉強に打ち込めないのか、その理由について科学的な面から1つ考えてみたいと思います。他にも勉強に打ち込めない理由はあるかと思いますが、その1理由ということで聞いてもらえたらと思います。

マズローの欲求5段階説

みなさん、マズローの欲求5段階説というのをご存じでしょうか。マズローは20世紀に活躍したアメリカの心理学者でアメリカ心理学会の会長も務めた人物である。彼は人間の欲求には5段階あり、より下位の欲求をある程度満たさなければ上位の欲求が湧いてこないということを提唱しました。

下位の欲求から順番に 生理的欲求・安全の欲求・社会的欲求・承認欲求・自己実現の欲求です。

生理的欲求・・・生理的欲求とは人が生物として生きるために必要な欲求で、食欲や睡眠欲がこれにあたります。

安全の欲求・・・安全の欲求は、安全に日々を過ごす欲求で、雨風をしのげる家に住みたい、犯罪に巻き込まれたくない。などがあります。

社会的欲求・・・社会的欲求は、コミュニティに所属したい。他人と交流したいという欲求です。

承認欲求・・・承認欲求は、近年注目されることも多いですが、認められたいという欲求です。

自己実現の欲求・・・自己実現の欲求は、自分がしたいと思うことをする欲求になります。

少し、話がそれてしまっているように感じるかもしれませんが、話を戻しますと、「学習」というのは上の5つの欲求の中ではどれにあたるでしょうか。多くは、自己実現の欲求として話されることが多いかと思います。「将来何になりたいか。そのために勉強が必要」のような理論で話されることも多いかと思いますが、まさしく自己実現にあたると思います。

時には、社会的欲求や承認欲求で勉強する子どももいるかと思います。「親に褒められる・認めてもらえる」「友人に自慢できる」といった側面です。こういった側面もモチベーションに繋がるので全否定するわけではありませんが、私自身は勉強は自己実現の手段であるべきだと思います。社会的欲求・承認欲求のみで勉強すると大学入学後にやりたいことが見つからず、だらけた大学生活を送る可能性があります。

ここまでで、勉強は自己実現の欲求であるし、その方がよいことがわかりました。では、今の中学生・高校生は下位の欲求を満たせているのでしょうか?日本に住んでいるので、生理的欲求と安全の欲求は満たせていることが多いと思いますが、それでも児童虐待の話をよくニュースで耳にします。

また、社会的欲求と承認欲求についてですが、居場所を感じている生徒はどのくらいいるのか疑問に感じています。思春期・反抗期の10代にとって、家は帰属意識を感じられる場所ではないかもしれません。またクラスでも目立つ方ではない。部活はコロナで活動休止。他にコミュニティはない。このような環境でどこかのコミュニティに帰属意識を感じ、ましてやそこで承認されるというのは、かなりハードルが高く、どれほどの中学生・高校生が承認欲求まで満たせているのでしょうか。

このような状態では自己実現の勉強に打ち込めないのも無理はありません。部活に真剣に取り組んだ人の方が受験で成功しやすい、と言われることもありますが、これは、部活というコミュニティで承認を得られたことで、自己実現の勉強にも取り組めたということだと、考えられます。

では、部活のない今の10代はどうしたらいいのか。それは単純で「社会的欲求と承認欲求を満たす」ことです。そのためにも、地域のサークルに行ったり、塾に行ったりと、コミュニティの数を増やすことがいいかと思います。そしてそこで承認欲求を得る。承認欲求に関しては自分だけではどうしようもない部分もありますが、塾などの教育機関は承認欲求を満たしてくれるような働きかけをしてくれるはずです。

もし、いまいち勉強に身が入らず、居場所がないなと感じているなら、勉強に打ち込めないのはしょうがない部分もあるので、社会的欲求と承認欲求を満たしましょう!

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